生まれ育った東山区と京都のために 京都市会議員 平山たかお オフィシャルサイト

適切な給与水準について

現在、開会中の市会において、本市職員のボーナスが人事委員会勧告等踏まえ、民間格差との是正を図るため、給与を上げるといった議案が提出されました。
人件費に関する議案が提出をされれば、だいだい言われることが、「公務員給与を上げるな」といった主張であります。
本市財政が厳しい中、それら主張も一定の理解はできます。
しかしながら、もう少し、大きな視点に立つことも大切であると私は感じております。
11月30日の予算委員会において質疑をさせて頂きましたが、「合成の誤謬」(ごうせいのごびゅう)という経済学的な考え方であります。
「合成の誤謬」とは「正しい事」×「正しい事」=「間違った結果」を生み出すこともあるということであります。
例えば、「貯金」は一般的には「正しい事」でありますが、個人みんなが「貯金」をしてしまうと、その分、消費が落ち込み、結果、景気が悪くなり、給与が下がる、「貯金額」も下落するといった段取りであります。
「公務員の給与」でも同じ考えがあてはまります。
今回、人事委員会勧告が出されるということは、民間給与の水準がアベノミクスの影響もあり、上昇していることの証左でもあります。
加えて、昨今の就職戦線は、「売り手市場」であります。京都市を選ぶ学生さん、もちろん、すべてがではないでしょうが、「給与」も一つ、重要なファクターであります。
そういった風潮が続けば、優秀な若者が、本市を選ばなくなる可能性だってあります。
「給与」に関しては、様々な事を鑑み、判断しなくてはならないわけであります。
今後とも、議論を活発に為されなくてはと思います。
京都市会議員 平山たかお

平山たかおレポート 市政活動報告

ページの先頭に戻る